前フリ
バタバタすぎてブログも触れないレベルでした。やばE。やばE超えてやばF。よく分からない人はYouTubeで見てみてね。
というわけで振り返っていこうと思います。え、何から書けばいいん・・・
↑出来上がったお店の雰囲気動画はこちらです。
出店の意思決定は「あ、らーめん食いに行こ」くらいのノリ
昔から夢だったのかと言われたら難しい顔をしてしまうくらい10年前には想定してなかった今の現状。
出店を意識しだしたのは数年前。でもその時にはいい物件も見つからないしぼんやり立ち消えになっていたのですが今回急に6月の初週(5月末だったかも)くらいにテンションが上がった。
準備の準備が大変です
5~6月くらいに出店のために一番最初にしたことは「美容室 出店準備」で検索するということ。
文明社会はすごいよね。調べたら何でも出てくるぜ・・・
逆に言えば調べないとわからないくらいに何も知らない。あほかおれは。
検索すると一件めちゃくちゃいい表が出てきた。Excelで3列にルート分けしたやつ。
大まかにいうと【店舗編】【資金編】【書類手続き編】を3列にあらわしたもの。
完璧すぎる表なのでこれを暫くの間ぼくの聖書にすることにした。
自分用の備忘録でざっくりまとめなおす。
先に書いておくと【知識は最強の武器である】
無知は罪と自分を戒めたうえで動くべきである。自分に言っています。
店舗編↓ | 資金編↓ | 書類手続き編↓ |
出店地域選定 | 商工会に行き相談する | 店名を考える |
不動産巡り | 日本政策金融公庫関係の動画見漁る | 店名を検索してネットでの優位性を確認しまくる |
内装業者選び | 融資の手段確定 | 店名決めたらロゴつくる |
物件、内装についての知識をネットで貪る | 必要書類書きまくる | 広告やHPなど手配 |
各種ショールーム全部行く | 保証人を用意する | 電話ネット申し込む |
見積全部出す(仮) | 公庫にプレゼンする為の資料作成 | 保険申し込む |
内装確定 | 補助金助成金も要確認 | 開業届/青色申告届/保健所検査申込 |
看板発注 | いざ公庫面談 | 電気ガス水道契約確認 |
店内音楽導入準備 | ひたすら待つ | 保健所検査実施 |
什器や備品爆買い | 融資確定 | 美容所検査確認証受理 |
準備OK | 準備OK | 準備OK |
めちゃくちゃ端折ってはいるけどこんな感じで自分は進めていった。もうすでに頭がおかしくなりそうだぜ…
興味ない人には申し訳ないくらい面白くない表だけど「これだけ頑張ったんだよ」ってアピールさせろください。
まず物件探して先に契約しないと何も始まらない
これは自分で動いてても不安でしかなかったんだけども、出店は融資より先に物件の契約が先。
物件を先に借りてすべてが始まるといっても過言ではない。
そら難易度高いわ。だってお金借りられるかわかんないのに物件契約しなきゃいかんのだもの。狂ってやがる。
どこに店出す?ていうかどこに店だせるの??空き物件どこ???
これを解決してくれるのは不動産屋さんしかないんですねー。神事業やな。
ちなみにネットでいくら物件見ても進展しにくいのでとりあえず不動産屋さんに足を運ぶことをお勧めする。
いや、おすすめされても困るか。
不動産屋さんは基本どこに行ってもデータを共有してるシステムらしいので同じ物件を閲覧できる。(らしい)
もしかしたら個人的な知り合いとかの物件はウチだけ!みたいなことはあるかも。
ぼくにとってはここで神が降りてきた。宗教観ほぼゼロの無宗教人間なのに。
ネットで気になってた物件は直前に先約が入ったと連絡があり、だいぶガッカリしてたんだけどとりあえず顔だけ出しておこうと訪れた不動産屋で大久保が見たものとは————(無駄な前フリ)
不動産屋さん「この物件まだ入居者いるんですけど月末に空くのでまだ大っぴらに公開できないやつなんですよ」(的なことを言っていた気がする。記憶とは薄れていくものである。)
ほらきた!こういうことがあるから直接不動産屋さんに行くべきなんですね!!!
しかもまさかの「あ、もう退去されてるみたいですけど中、見ます??」と提案。
妻~~~~~~~!!!
物件見るやで~~~~~~!!!!(ビブラート)
急遽妻も呼んで内覧。急に呼んでゴメンネ。
縦長な店内は手前だけ使用されていたため奥は鉄筋むき出し。ほう。解体費用少なく済むやつ。
よっしゃ!
おけまる!ここに決めた!!!
契約は仮契約と本契約がある
テンション上がったのでその場で契約をするための手順を聞いたところ、仮契約の書類を提出すればひとまず契約者の第一候補として主張できるぽいので当日中に記入して書類を提出しました。
オイオイ~~~大丈夫か大久保~~~という自分と
こういうのは勢いが大事ですからねっていう自分がいました。
こんなん答えなんかないから都合のいいほうにとらえるべき。人生は短い。迷う時間が無駄。
さて勢いで抑えた本物件、どうすればお店になるのか見当もつかなかったので調べたのが先ほどの表ですね。
保証人が必要だったので普通は契約前に用意しとくべき。反省している。
「不動産屋にきて一件目で内覧も当日にしてその場で決定して契約書類まで提出された人は初めてです」って言われた。
判断が遅いと鱗滝さんに怒られちゃうから仕方ない。人生は短い。(二回目)
このあたりから考えないといけないことが爆増する
場所に目処がついた瞬間からやらないといけないことが増えた。
- 店名を考える(必須。何をするにも書類には名前がいる。そして意外と恥ずかしい。楽しい。)
- 必要な予算を算出して借りることを考える。(どこから?いくら?どうやって?を考える。楽しくない。)
- 内装を考える。どこに頼むのかによって金銭もデザインもだいぶ差が出るところ。楽しいがしんどい。
- 必要な書類をリストアップして必要なものから準備する。全然楽しくない。つらい。胃に来る。
ぼくは基本的に嫌なことを先送りする天才なので後で後悔した。みんなはぼくみたいにならず宿題を先にやる人間になるんだぞ。
店名の考え方は自由。だがよく考えろ。
店名、屋号。これは正直なんでもいいしほとんどの人にはどうでもいいんだけど自分的には想いが乗ってしまう厄介なところ。
たぶん200くらい思いついて消えていった。だって思いついた屋号はきっともうどこかにたくさん存在する。
神話、神様、花などを多言語に変換してみたりするけど店名の採用条件は果てしなく狭い。
まずは気に入るかどうか。イメージは大事。
うちは夫婦で考えたのでかなりここでくじけそうになった。
気に入った単語や文字列も「〇〇語でうんこって意味だよ」なんて言われたら立ち直れないし悪評が立つ。
全力で調べるべき。
読みやすさも大事。ほんとはVISSEL神戸のチーム名から一文字欲しかったんだけど【ヴィ】は検索界において鬼門。【ビ】【ヴィ】【ブィ】と間違えられ終わる。あきらめも肝心。
だいたいこれで詰む。いい感じの店名なんて思いついたところでだいたい近辺にすでに存在する。
そんなダダ被りな店名をつける勇気はなかった。
あと単純にブランディングの障害にしかならないからせめてできるだけ大手とはかぶらないようにする。
先日「hair&spa Paleana」(パレアナ)として開業届を出してきました。
— おおくぼ/ぱれあな (@okubo_Paleana) July 12, 2020
「底抜けの楽天家」な素敵な女の子の名前から。
元はPollyanna(ポリアンナ)だけど諸事情ありPaleanaに。
ヴィッセルにあやかりたく【楽天】的な…
そして愛してやまないMOTHERにもこっそりひっかけて、かわいい屋号が出来ました😊 pic.twitter.com/PH71OzMfIp
↑名前を付けた時のツイート。
POLLYANNAは1960年代に一世風靡したらしく、世界中に店名に採用された経緯があるので今回は読みやすさや雰囲気を考えてPaleanaにした。造語はgoogle検索界においてつよい。同じ名前のものが少ないからね。ハッシュタグも少ないのでブランディングしやすい。
デメリットを上げると「定着しにくい」「何て?って言われがち」。以上。
先輩には「何やっけ、・・・パラパラ?」と言われた。大体あってる。
思ったよりデメリット少ないから意味のある造語は店名にお勧め。
自分でも誰に向けて書いてるかわからない記事になってきた。もう少し続きます。
ロゴはブランドの命。全力で挑め。
とある航空会社が景気ズタボロだった時のロゴが社名に切れ目が入っていたというのは有名な話ですが、やはりお店を体験する前に入る情報として
- 内装(視覚情報)
- ロゴ’(視覚情報)
- 店名(聴覚及び感覚的な情報)
これらの潜在的な知覚は無視できないから割と真剣に向き合いたいところ。
でもまぁ自分が気に入るかどうかがすごく大事なのでぼくは自分でデザインしたものを幼馴染に清書してもらうという手段を選びました。
特に自分の中のこだわりが思いつかない状態からのデザインだったのでスピリチュアルなものに頼りまくってみた。そうでもしないとまずスタートラインが決まらない。ゼロからものをつくるのは難しい。こんな時に一つの指標となる風水やラッキーアイテムはありがたい。
自分のラッキーカラー(好きな色とは別)を採用してみたり文字や線を右肩上がりにしてみたり右上に成長しそうな植物を取り入れてみたり。風水的には四角が発散、円が集める作用があるらしいので円を採用。さらに太陽っぽい感じが気に入ったのでPを太陽っぽくデザインしてみたり。
これは楽しかった。幼馴染がフォント(字体)を選定してくれたのがさらに良かった。
【説明できる根拠があるくらい思い入れを込める】これができるとぐっと愛着がわく。
たくさんの方に褒めていただけたのでかなりのお気に入りポイントになった。
はさみのモチーフを迷ったけどこれだけ風水とか縁起とか気にした後だから鋏のモチーフは避けてみた。あれはあれで美容室らしくていいんだけどね。
お金の準備は最大の山場
もちろん自己資金があるに越したことはないけど基本的には銀行とかから借りて起業する事が多いはず。
自分も例にもれずそうした。胃が痛いパートです。
補助金やら支援金などの制度が国や県、市によっていろいろあるので調べたり商工会とかに行って相談するのがおすすめ。
やつらはだいたいわかりにくいようにHPに記載していたりするのでYouTubeとか起業系ブログを見漁って調べ散らかして土台の知識を固めるといい。何度でもいうが無知は罪。
知識ゼロの状態で行けば優しくいろんな提案をしてくれる商工会がおすすめ。
商工会がなかったら自分は詰んでた。おすすめ。うん。おすすめ。
公庫に借りるための必要書類の制作も手伝ってくれた。なぜ無料で手伝ってもらえるのか謎なレベルで優しい。
ぼくは商工会の提案で県の推進する「ミドル起業家支援事業」の申し込みもしてみた。落ちたけど。
ここでの資料が公庫(国の銀行)での融資に大きく役に立った。落ちたけど!!
※講習を受けることで融資の条件が緩和されるような制度もあるのでタイミングが合えば受講をお勧めする。
商工会のお墨付きをいただいたらぼくは日本政策金融公庫(しつこいようだけど国の銀行)へ面談を受けに行った。
就職活動ってこんな気分なんだろうか…面談前は中学生の頃の三者面談を思い出すレベル。つらい。
一般的には自己資金の3倍額くらいまでの融資を受けることが普通らしい。
今回自分は自己資金の6倍額を借りることができたんだけど、これはネット中探してもあんまり例を見ないレベルだったのでおそらく自分で作ったガチガチの資料20枚はきっと役に立ったと思う。
今後の事業発展にロジカルな説得力があるのかどうか。それを示すのは表面的な熱意ではない。
公庫の面談担当者は「この人(会社)にお金を貸して果たしてちゃんと返すことができるのか?」をとんでもなく現実的に見定めようとしてくる。
普段はけっこうちゃらんぽらんなぼくだけどやるときはやるタイプ。小学校の成績表にはいつも【やればできる子】と書かれていただけある。問題はやる気スイッチが埋もれやすいということ。みんなもそうなんでしょ?
長すぎた…とりあえずここまで。ここまで読んでくれてありがとうございました。